車いすを届ける
旅行者として車いすを届けます。
「飛んでけ!車いす」の会では、海外旅行をされる方にご協力いただき、必要としている人のところまで、車いすを運んでもらいます。
現地の人たちの笑顔に会えることは、旅行される方にとっても貴重な経験になります。
届けるまでの流れ
海外旅行へ行かれるご予定のある方で、車いすを運んでみたいという方は事務所に電話・ファックス・メール等でご連絡ください。
旅行6週間前程度であれば、余裕を持って現地との調整ができます。
旅行される国、出発日、車いすを運べる日時等をお聞きします。できる限り車いすを受け取る方と直接会えるように時間を調整します。
飛行機の預け入れで荷物の無料の範囲を超えないように、預ける荷物を調整していただきます。車いすの重さは、大人用15kg程度、子ども用12kg程度です。事前に正確な重さとサイズをお伝えします。
車いすは羽田空港、成田空港の場合は
タイヤ以外プチプチで全梱包し押して運んでいただきます。
その他の空港では梱包せず、
そのまま押して運んでいただきます。
出発前に国内の空港で車いすを受け取られる場合は、
輸送費用(実費)がかかります。
(料金詳細)
現地の使用者のご自宅、障がい者団体・病院等に
直接訪問していただきます。
車いすとみんなの想いを届けてください。
トライして良かった!
~ネパールに車いすを運んで~
2019.12.25
布施達治(NPO法人ヒマラヤ保全協会理事)
ナマステ(ヒンディー語で『こんにちは』)。以前から「飛んでけ!車いす」会は知っており、「いつか自分も車いすを届ける機会があれば協力したい」と考えていました。ただ、未知の体験ということで輸送に伴う各種手続きや相手先を無事に訪問できるのかなど不安があり、踏み切れないでいました。
しかし、今回は事前に事務局から何度も連絡メールをいただき、仲介団体による空港への出迎えまで手配していただいたので無事に車いすを届けることができました。
今回私が届けた相手はネパールの首都カトマンズに住むビベック・カルキくん(5歳・写真中央)でした。ご両親の話では「体がちゃんと成長しない」ということで、初めて会ったときもお父さんに抱きかかえられて出てきてくれました。
車いすを手渡すとビベック君もご両親も喜びを率直に笑顔で示してくれました。ご両親からは繰り返し感謝の言葉と握手をいただき「トライして良かった」という気持ちを深く味わうことができました。
また現地で仲介役を務めていただいた障害者自立団体「ILC-Lalitpur」のスタッフが同席していてネパールの車いす事情について、車いすが手に入るチャンスが少ないことや車いすがないために身体障がい者がなかなか外出できない、そうした人たちがたくさんいる、と話してくれました。
ご両親やスタッフと話をして、「自分の小さな行いが相手にとって大きな意味を持ち、チャンスがあればぜひ再トライしてみたい」と考えました。今回の訪問の主目的は自分の所属する「NPO法人ヒマラヤ保全協会」に関わるものでしたが、「飛んでけ」さんのおかげでネパールの人たちと触れあう新たな切り口を見せてもらえたように思います。ダンニャバード(ヒンディー語で『ありがとう』)。