世界中の声が聞きたい
発展途上国障がい者の現状と車いす
世界中の障がい者数は5億人以上で、その人数は増加しつつあること、ほとんどの国で10人に1人はなんらかの障がいをもっていること、障害に応じたサービスを受けられない地域に住んでいる人たちが少なくとも3億5千万人はいると言われている。(出典:出典:公益財団法人 日本障害者リハビリテーション協会 情報センターHP)
ベトナムでは、障がい者に対する支援は、軍人に限られており、一般市民は家族の助けが中心となっています。また車いすの価格も一般の公務員の月収並(100US$)で、とても高価な製品である。(2010年当会調査より)ベトナムは家の作りが小さく、小回りの利く日本製の車いすはとても喜ばれます。
タイでは、重度障がい児の身体に合う車いすは生産していません。子ども用車いすに合った前輪を生産していないためとのことです。(2010年当会調査より)お母さんたちが抱っこをして過ごさなければいけないのが現状です。子どもたちにとって体にあった車いすに乗ること、自分で動き回ることは大きな喜びです。また、家族の介助軽減にもつながります。
カンボジアでは未だに障がい児教育制度が整備されておらず、学ぶ機会が得られない人が多くいるとのことです。また、地雷被害が多く障がい者が多いカンボジア国内で、障がい者の家庭に生まれた子どももまた、親が十分な収入を得ることができず、学校へ通う制服が買えない、ノートが替えないなどの問題を抱えることがあるそうです。しかいながら日本製の小回りの利く車いすはオフィスワークをするのに最適であり、社会進出の手助けになる、家の中での移動を楽にすることができるとのことです。(仲介者団体AADスタッフ語りより)
これ以外の国でも、それぞれの国の抱える福祉問題があります。このような中で、「飛んでけ!車いす」の会は身体に合った車いすを一台一台丁寧に送ることで、世界中の障がい児者に社会進出のきっかけと、笑顔を届けています。