発足以来21年9カ月目に「飛んで」いった車いすが3000台となりました。
千歳ロータリークラブの皆さんが運んでくださいました。
会を始める 時に当時北大生だった柳生一自さんが「10年やって300送れたらす ごいよね」と言ったことを思い出します。
100年分の仕事をやったのか!と思いつつ、「まだまだ」感があります。「飛んでけ」は数を重んじるのではなく、丁寧に1 台ずつ、体に合わせて送る、というコンセプトのもと提供者~コーディネータ~整備者~旅行者~受領者とバトンを渡してきました。
やっとこの流れをストーリー化しようと いう試みも始まりました。ただ、現地で手渡した後どのように使われ、壊れたらどうするかなどの細かい情報はあまり得られていません。4000台目に向けて、このような課題をクリアしている「飛んでけ」でありたいです。 (代表理事 吉田三千代)
軽トラックの荷台いっぱいに積んだ車いす
私たち千歳ロータリークラブのメンバー8人は「飛んでけ!車いす」の会さんの全面バックアップのもと、2月上旬にベトナムのホーチミン市を訪れ、8台の車いすを届けてきました。お届け先は「飛んでけ」さんと長く親交があるキリスト教系の奉仕団体さんが生活を支援している45歳~80歳の 成人女性8人でした。
ホーチミン市到着の翌日、施設を訪ね、7人の方に直接手渡すことができました。その中の1人が
「車いすを手にするのは今回が初めてです」と涙ながら話してくれて胸を打たれました。「私たち
が届けた車いすがその人の人生を変えていくことが本当にできるんだ」と大げさでなく実感した瞬
間でした。
自らの手で車いすを運んでいく途中で私の気持ちにも芽生えてくるものがありました。「ただの大
きな手荷物」から、車いすを提供してくれた人、メンテナンスしてくれた人、現地との調整をしてく
れた人からの「大事な預かりもの」という気持ちに変わっていったのです。
届け先の方々を幸せにするだけではなく、届ける側である私たちの心も耕してくれる意義ある活動
とともに私たちもますます成長していきたいと思っています。(千歳ロータリークラブ 吉田真也)