新型コロナウィルス禍で苦しむ東南アジアの国々にマスクを送ろうという「飛んでけ!車いす」の会の呼びかけに、これまでに約7000枚ものマスクが寄せられていますが、北海道当別高校(宮本匠校長)でも生徒でつくる家庭クラブが130枚余りを用意し、9月16日、同校で寄贈式が行われました。
家庭クラブは、高校の家庭科での学びを自分や家族、地域の暮らしに生かして実践する活動をしており、同校家政科の生徒全員が加入しています。
今回は、マスク寄贈を呼びかける「飛んでけ!車いす」の会のチラシを見た会長の岡本彩音さん(3年)ら執行部が趣旨に賛同して参加を決め、リメイク講習会から放課後のクラブ活動、さらには自宅で、と約1カ月の活動でマスクを仕上げました。子どもにはちょうど良いサイズのマスクに部員たちが刺繍を施してかわいらしく仕上げました。マスクは1枚ずつ透明プラスチック袋に入れて、タイ語と英語の手書きメッセージカードも添えました。
16日は、「飛んでけ!車いす」の会・会員でタイ東北部のウドンターニー県で現地の人々とともに福祉活動に努めている大塚千枝子さんが同校を訪れ、写真や動画で現地の暮らしぶりや子どもたちの様子を紹介、生徒たちも「ここにマスクが届くのですね」と理解を深めていました。マスクを収めた箱を大塚さんに渡した岡本会長は「みんなで心を込めて作りました。タイの子どもたちの役に立ったらうれしいです」と語っていました。