今回は株式会社しーぽーと チュオン・ゴク・ハウさんのレポートです。
受取主はゴ・トウエツ・ランさん66歳女性。1歳の時に、ポリオウイルスに感染したとのこと。現在も麻痺が残っているそうです。ベトナム政府から補助金を受けて生活されています。
車いすを受け取って、とても喜んでいただきました。親切にお菓子などを振舞っていただきました。
4人家族でありましたが、現在はランさんのみ存命とのこと。一人で生活することができず、ヘルパーのサポートを受けて一人暮らししています。
今回は株式会社しーぽーと チュオン・ゴク・ハウさんのレポートをご紹介します。
受取主はチャン・コック・ヒエップさん、38歳男性。1歳の時に日本脳炎ウイルスに感染して運動機能障害となりました。毎月政府から100万ドンを受給していますが、生活するには足りないので、お店でレジスタッフとして働いています。家族はお姉さんがいますが、自分一人だけでは生活できず、ヘルパーさんのサポートを受けて生活しています。
車いすを受け取り、とても喜んでいただけました。親切にお菓子などを振舞っていただきました。移動する大変さを現地で実感できました。車いすのおかげで、異動が楽になり、生活の幅が広がることは自分でも嬉しく感じています。参加させていただいた私としましては、困っている人々がベトナムにはまだたくさんいることを知り、ベトナム人として日本の組織に対し感謝の気持ちでいっぱいです。
大学の入学式に日本語を選択し、日本とベトナムの架け橋としての仕事を選んだことは、本当に正しかったと思っています
今回は早稲田大学古山ゼミ平井詩織さんのレポートです。
受取主はダン・ティ・イエンさん65歳女性。30年前に交通事故で右足を切断、左足も麻痺があり、歩行が困難な状態でした。車いすはご自宅でお渡ししました。言葉は通じなくても、とても喜ばれているのが伝わりました。大人数で訪問しましたが、バナナを振舞ってくださいました。ご主人も全員と硬く握手をして感謝を伝えてくれました。
私は、車いすを受け取った皆さんの素敵な笑顔が忘れられません。中には涙を流しておられる方もいて、車いすが彼らの生活を大きく支え、変えてくれると希望をもっておられることを肌で感じました。この活動に参加して、一つの車いすを届けるためには、車いすを提供する人、整備する人、ヒヤリングを行う人などとても多くの人が関わっていると知りました。ベトナムへ運搬する当初はこれを理解しておらず、後に空港での運び方を指摘された際に気づきました。事前に運び方の注意点を確認できていたら、スムーズに運搬できたと思いました。
実際に当事者の方に直接渡す活動を通して、この活動の尊さや意味を知ることができました。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。
今回は早稲田大学古山ゼミ松田麗翔さんのレポートです。
受取主はグエン・ハイ・イエンさん46歳女性。18歳の時に交通事故で右足を切断されました。大学で英語の教師として働いている傍ら、ドンチュウにて障がい者クラブの代表としてクアンニン省で生活する障がい者に寄り添い、精力的に活動をされておられます。
車いすはイエンさんが代表を務める事務所でお渡ししました。精力的に活動されている方で、今回も全員の家までの道案内や説明してくれました。
成田出発時、車いすを預ける際に、タイヤに空気が入ってるか確認され、把握できなかったため、少し戸惑いました。その他、大きなトラブルはありませんでした。車いすの取扱いについて(空港のカートの乗せ方、車への積み方など)事前に説明を受けるなど、事前に勉強しておくと、迷いなく動けると感じました。
今回は早稲田大学古山ゼミの松田麗翔さんのレポートです。
受取主はタン・ティ・フオン・タオさん18歳女性。脳性麻痺による肢体不自由がありてんかんがある方です。常同行動、同一性保持の強い様子でした。大発作を持っており、ほぼ毎日起こるようです。てんかん薬も持っていますが、ほとんど効かないとのこと。ビニールを握って音を出すのが楽しそうでした。
ご両親の介助がなければ、本人の意思で移動することが難しく、椅子から車いすに乗ってもらうのも二人がかりだったため、普段から外出する機会が少なかったのではないかと感じました。ご家族皆様が穏やかな方々で、車いすの説明をしている際も、真摯になって聞いている様子でした。タオさんは常に笑顔で楽しそうな様子に、とても癒されました。
当日は、髪の毛をカットしたばかりでした。髪を切りに行くことができず、自宅に訪問してもらっていましたが、これからは車いすを押して髪の毛を切りに行けると喜んでいました。
成田出発時、車いすを預ける際に、タイヤに空気が入ってるか確認され、預けるまで少し時間がかかりました。また、車いすを梱包から開封する際に、天地が逆になってしまっていました。
私は今回の活動に参加できたことを嬉しく思います。直接車いす待ち望んでいる方へ届けることで、受け取った方のリアルな反応や感情が伝わってきました。笑顔で車いすに乗っている姿や、真剣に車いすの操作を覚えようとしている姿を見て、私たちが参加させていただいた活動の価値を実感できました。
この活動は大勢の方々の協力のもと成立していると思うので、活動が世の中に広まるほど、より多くのニーズが生まれ、活動の幅が広がっていくのではないかと感じました。そして、この活動から得た経験をバリューチェーンの観点からより良いものへと見直し、世界中の困っている人々へ更なる喜びを届けることができると思いました。自分の手で車いすを届け、受け取られた方の笑顔や喜びを感じられたことは、これまでにない貴重な経験でした。
本当にありがとうございました。