タイのクルさんに、待望の車いすが届きました。
ご協力頂いたみなさま、ありがとうございました。
新型コロナウィルス禍で航空機による海外渡航が制限されたため車いすの運び出しゼロ状態が続く中、カンボジアへ船便でリサイクル品を輸出している萠運輸(苫小牧市)様が同社のコンテナに車いすを積んでくれています。さらに同社の近澤洋太・代表取締役(当会理事)の仲介で、札幌市厚別区でリサイクルショップ「トレジャー王国」を営む株式会社「フェニックス」様(髙橋史生・代表取締役)もフィリピンに送り出すコンテナに車いすを載せてくれることになり、昨年10月に第1便を載せたコンテナ船が苫小牧港から現地へ向かいました。また、札幌西区でリサイクルショップ「モノココ」を営む株式会社「ルーツ・オブ・ジャパン」様(湊源道・代表取締役)のご協力でタイにも輸送しています。航空機利用の送り出しが「飛んでけ!車いす」だったとすると、船便はいわば「泳げ!車いす」。海外への搬出が厳しくなっている中では貴重なルートです。萠運輸の近澤代表取締役のインタビューと合わせて「車いすの泳ぎ方」をご紹介します。飛んでけでは、コロナウイルスの流行以降、このような方法で100台以上輸送しています。
「飛んでけ」で整備された車いすは約1カ月でカンボジアやフィリピンで待つ利用者の手元に届いています。「飛んでけ」から預かった車いすは、苫小牧にある萠運輸の倉庫で2~3週間保管し、カンボジアやフィリピン行きのコンテナに積み込みます。このコンテナは現地で販売する日本のリサイクル品がぎっしり積み込んでいますが、車いすはそれと紛れないよう最後に積み込んでいます。
こんにちは、ボランティアスタッフの上野穣です。
先日、高校1年生だった92年から約7年間使用した車いすを提供しました。
当時は、僕より年上の世代の車いすの人たちが世の中と闘ってくれたおかげで、地下鉄駅のエレベーターが徐々に設置されましたが、ネットもバリアフリーという言葉もなく、まだまだ不便で、街中で車いすの人を見かけるのが珍しい時代でした。
僕も外出が少なく、その後は予備として待機してくれていたので、引き渡す時には感謝とともに、申し訳なさ、切なさがこみ上げてきました。
一番の思い出は、アメリカテキサスへの家族旅行です。小さなレストランにもスロープがあり、感激しました。
丁寧に整備をしてくれると思います。
次に使う人に大事にしてもらい、社会参加、人との出会いに役立つことを願っています。