今回は早稲田大学古山ゼミ平井詩織さんのレポートです。
受取主はダン・ティ・イエンさん65歳女性。30年前に交通事故で右足を切断、左足も麻痺があり、歩行が困難な状態でした。車いすはご自宅でお渡ししました。言葉は通じなくても、とても喜ばれているのが伝わりました。大人数で訪問しましたが、バナナを振舞ってくださいました。ご主人も全員と硬く握手をして感謝を伝えてくれました。
私は、車いすを受け取った皆さんの素敵な笑顔が忘れられません。中には涙を流しておられる方もいて、車いすが彼らの生活を大きく支え、変えてくれると希望をもっておられることを肌で感じました。この活動に参加して、一つの車いすを届けるためには、車いすを提供する人、整備する人、ヒヤリングを行う人などとても多くの人が関わっていると知りました。ベトナムへ運搬する当初はこれを理解しておらず、後に空港での運び方を指摘された際に気づきました。事前に運び方の注意点を確認できていたら、スムーズに運搬できたと思いました。
実際に当事者の方に直接渡す活動を通して、この活動の尊さや意味を知ることができました。貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。