車いすストーリー④
ベトナム・タンさん
今回は早稲田大学古山ゼミの松田麗翔さんのレポートです。
受取主はタン・ティ・フオン・タオさん18歳女性。脳性麻痺による肢体不自由がありてんかんがある方です。常同行動、同一性保持の強い様子でした。大発作を持っており、ほぼ毎日起こるようです。てんかん薬も持っていますが、ほとんど効かないとのこと。ビニールを握って音を出すのが楽しそうでした。
ご両親の介助がなければ、本人の意思で移動することが難しく、椅子から車いすに乗ってもらうのも二人がかりだったため、普段から外出する機会が少なかったのではないかと感じました。ご家族皆様が穏やかな方々で、車いすの説明をしている際も、真摯になって聞いている様子でした。タオさんは常に笑顔で楽しそうな様子に、とても癒されました。
当日は、髪の毛をカットしたばかりでした。髪を切りに行くことができず、自宅に訪問してもらっていましたが、これからは車いすを押して髪の毛を切りに行けると喜んでいました。
成田出発時、車いすを預ける際に、タイヤに空気が入ってるか確認され、預けるまで少し時間がかかりました。また、車いすを梱包から開封する際に、天地が逆になってしまっていました。
私は今回の活動に参加できたことを嬉しく思います。直接車いす待ち望んでいる方へ届けることで、受け取った方のリアルな反応や感情が伝わってきました。笑顔で車いすに乗っている姿や、真剣に車いすの操作を覚えようとしている姿を見て、私たちが参加させていただいた活動の価値を実感できました。
この活動は大勢の方々の協力のもと成立していると思うので、活動が世の中に広まるほど、より多くのニーズが生まれ、活動の幅が広がっていくのではないかと感じました。そして、この活動から得た経験をバリューチェーンの観点からより良いものへと見直し、世界中の困っている人々へ更なる喜びを届けることができると思いました。自分の手で車いすを届け、受け取られた方の笑顔や喜びを感じられたことは、これまでにない貴重な経験でした。
本当にありがとうございました。
車いすストーリー➂
ベトナム・チャン=ザィン=クアンさん
車いすストーリー第3弾!
今回は早稲田大学古山先生のゼミに所属している松田 麗翔さんのレポートです。
受取主はチャン・ザィン・クアンさん、71歳男性の方です。ベトナム戦争で負傷し麻痺が残ったとのこと。足は切断していないも、右足は自力では全く動かすことができないそうです。
チャンさんは電器製品を扱うお店を営んでいました。終戦後、お店を経営し、現在は娘さんが経営を引き継いでいるとのこと。ベレー帽と笑顔が素敵な方でした。終始笑顔で出迎えてくださり、車いすをお渡ししたあとには私たち全員と握手してくださいました。とても喜んでいるのが伝わりました。
成田出発時、車いすを預ける際に、タイヤに空気が入ってるか確認され、把握できていなかったため、少し戸惑いました。その他は大きなトラブルはありませんでした。
車いすを使うということに対し、私は、自分で歩けないからやむを得ず使うというネガティブなイメージを持っていましたが、喜んでいる姿をみて、車いすを使うということは、今までよりもできることが増えるというポジティブな側面も強いことを実感し、車いすのイメージが変わりました。
お助け!車いすプロジェクト始動
タイへ車いすを届けていただきました
タイへ車いすを運んだ宮古さんから旅行者レポートをいただきました。
今回は、3台の車いすを現地の障がい当事者の方と障害者団体へ届けてくださいました。
宮古さんのレポートの感想をご紹介します。
使用者の一人であるマセングさんと、障害者団体の関係者3名が受け取りに来てくださり、ホテルのロビーで3台の車いすをお渡ししました。
この3台の車いすは、同居していた私の兄が15年間使用していた、とても思い出深いものでした。国内で処分するとなると、「もの」としてどなたかのもとへ行くとしても、「こころ」は行かないと思い、「飛んでけ!車いす」の会にお願いをして、実現したものです。このような事例(提供者と届ける人が同じ)は、あまりないかと思います。
マセングさんや団体の方たちは快く受け取ってくれましたが、その姿を見て、私たちも心の整理を付けることができ、感謝の思いでいっぱいになりました。
車いすの届け先を探してくださったり、整備をしてくださったりした「飛んでけ!車いす」の会の皆様、ありがとうございました。感謝いたします。
【カンボジアで車いす整備】アンコール・ワットの街で第5回車いす整備ワークショップを開催
プノンペンで行われた第4回ワークショップの様子
3月5日にアンコール・ワットで有名なシェムリアップにある、Siem Reap Physical Rehabilitation Centerにて、第5回目となる車いす整備ワークショップを開催します。
今回の渡航で2回目となるワークショップで、2月27日~29日の間でプノンペンで行われた第4回目のワークショップに引き続き実施されます。
シェムリアップではEssential Personnel Cambodiaの協力で実施されます。
5日のお昼頃にはインスタライブを配信しますので、ワークショップの様子をご覧ください。
https://www.instagram.com/_tondeke/
【プレスリリース】
日本のシニアが世界で活躍!アンコール・ワットの街で車いす整備ワークショップを開催 | PR TIMES
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000116539.html